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袋小路に花は咲く

読書や映画の感想

これ、いったいどうやったら売れるんですか? 永井孝尚

 むしろ、この本いったいどうやったら売れるんですか?

これ、いったいどうやったら売れるんですか? 身近な疑問からはじめるマーケティング (SB新書)
 

 

 

永井孝尚が好きな友人がいたのを思い出して読んでみた。

身近な疑問に答えるマーケティング基礎理論とでも言えばいいのだろうか。チャネル戦略とかブルーオーシャン戦略とかって名前と意味こそ知らなくても、誰でも思いつくような戦略だと思ってしまうのはオカシイのだろうか?

流通や経済について当たり前のことをドヤ顔で言われ続ける。この人は当事者でもないのに。ユニクロが失敗したのは~、ブックオフが成功したのは~、ってのは誰でも言える。それを自分の書籍として出版して意気揚々と言えるということはこの本で言うところの[「日本IBMは約束を守る」と信用を買われている]のように、永井孝尚がマーケティングの専門家としての信用を得たからなのだろう。

じゃあ、お前がやってみろよ!って僕も誰かに言われるだろうけど、同様に永井孝尚もやってみろよ!って言いたくなった。

こういう入門書・基礎本の類は結局専門の分野まで足を踏み入れないから好きになれない。中途半端な雑学や蘊蓄を披露する人間の糧にしかならない。

起業する人は絶対に売れる自信があるから起業するのだろう。それはお客様視点に立ってみてこれが今必要だと感じたから。っていうのは確実に存在しているだろうし、そういうのに敏感になれるから成功するのだろう。

この人はただの統計と結果論でしかない。大局的な視点に立って、今これが足りないっていう情報を与えられていたらきっと誰でも余程舵を大きく切り間違えなければ成功すると思ってしまうのだ。

この本を手に取った人は結局読んだ後にどうするのだろう?

なるほど!そうだったのか!って納得して終わるのだろうか?それとも、よし!マーケティングについてもっと勉強したい!MBA取るぞ!ってなるのだろうか? 皆目見当がつかない。

何とも言えない読後感しか得るものは無かった。人に話すにしても中途半端でツマミにもならないかな、ぼくの話術では。最後に参考文献として自分の過去の著作がずらずらと名を連ねていたけれど、この本ってそれらの導入なのかもしれない。読んだことないからわからないけれど。所要時間2時間弱のライトな本でした。(おしまい)